ごまふく
8月26日、ごまふく、息を引き取りました
推定9歳10ヶ月でした
この日、ごまふくが横になっている間に大急ぎでベランダで洗濯物を干していました
ふと、ベランダと部屋を繋ぐドアに目をやると、ガラスの向こうにごまふくが立って、こちらを見ていました
慌てて部屋に戻り、ごまふくをまた寝かせて、一人で立って歩いたごまふくをうんと褒めて、お礼を言いました
立ち上がるのにもとても苦労して、歩いても数十cmがやっとのごまふくが、私の後を追って歩き、姿を見ていてくれたのだと思うと、涙が止まりませんでした
その後しばらくしてのこと、急に起き上がったと思ったら、倒れるままに1mも進んで、タルトベッドに倒れ込むように寝転がりました
これは黒貴婦人夫妻が王様とごまふくにプレゼントしてくれたものです
動けない体でも頑張って歩くのは、一つにはお手洗い、もう一つは好きな場所、好きなベッド、好きなクッションをめぐるため、どちらも猫の本能です
でも、他にまどちゃんに寄り添うために、私に寄りかかって眠るために、ごまふくは歩いてくれました
ごまちゃん、すごいよ
\ そうでもないよ /
\ だって、ごまふくだもの /
葬儀場には自分で連れて行くつもりでした
それが、翌日は友引で施設が休みで、引き取りを依頼すると翌々日まで引き取り業者さんのところでの保管になるとわかりました
それは、嫌だったので、翌日でも対応可能な施設を調べていたところ、エアコンからぼたぼたと大粒の水滴が落ちてきました
そちらの対処におろおろ当たりながら、ごまふくはまだ行きたくないのかもしれないなぁと思いました
最初に予定していた施設に翌々日に自分で連れて行くことに決め、二晩と丸一日、ごまふくの体を守ることに努めました
今朝、妹と動物病院から贈られた花でごまふくを彩り、出かける準備を始めると、またエアコンから一昨日のように滂沱と水滴が落ちてきました
連れて行くのは体だけだから、ごまちゃんはお家で待っていたらいいよ、もし一緒に来たかったら、一緒に来て、そして一緒にお家に帰ってくればいいよと話して聞かせ、今日、葬儀場に連れて行きました
ごまふくの亡くなったことに、ハイカーさんが寄せてくださった言葉には、どれにも王様がいました
また王様に甘えてね、王様が待っていてくれるよ、と
王様とごまふくのことをハイクに書いていたのは私ですが、それがハイカーさんの心の中で一人の王様になり、一人のごまふくになり、私はハイカーさんの言葉の中に今の自分には見つけられなかったかもしれない、幸せに生きている王様とごまふくの姿を見ることができました
本当は、ごまふくは生きていたかったでしょう
病気は辛く、苦しかったでしょう
けれど、ハイカーさんが私に思い出させて、見せてくださったごまふくの姿は、やはり本当のごまふくの姿に違いありません
これまで、ごまふくを可愛がってくださった皆さん、ありがとうございました