＼ 遊びをせんとや 生まれけん… ／ ＼ 一人で遊んでくれるならかまわないのだ… ／

玄関で伸びているのは 誰でしょう？ （ はーい！はーい！ ） ／ ……… ＼ おや 王様とごまふくですか 呉越同舟っていうかんじですか？ （ なかよしなの おうさまと、ごまふく！ ） ／ ……… ＼ ごまふくのみ、復活 マタタビボールには勝てないおこちゃまなのです

（ ごまふくも ぴっとりしたいな ） （ ほら ごまふく こんなに あつさよわい ） （ おうさま ぴっとりして ごまふく げんきげんき してほしいな ） しらんかお

王様、王様、この家臣が、もっと快適に涼しくいたしましょうか？ ＼ いまひとつ 信用できない… ／ ほら！王様！ ひんやり枕を… 王様？ ＼ ああいうのは 好きじゃないのだ。足枕の方がいいのだ。 ／ 嬉しいけど、暑いです。王様…。

（ あつーい ごまふく あつーい ） ＼ 扇風機の足元にいても 涼しくないのだ ／ ＼ しぃっ！ ごまふくに見つかるとうるさいのだ ／

＼ はぁ… ベランダに出たいのだ… ／ ＼ ベランダは気分がよかろうのぅ… ／ ＼ のぅ… ベランダに出たいのぅ… ／ 家臣、これから外出だからダメなんです

ベランダに現れた野良ちゃんと死闘を繰り広げるごまふく 王様はいずこに？ 実は、もっと野良ちゃんの近くにいたのです 王様、ごまふく、野良ちゃんに雨宿りくらいはしてもらってもいいんじゃないかな

ふかふか ふかふか はんもっく ちがうの、それ、お布団干してあるの。

＼ 明るくっても、暗くっても、警備を怠ってはならないのだ ／ （ ごまふくも けいびしたいな ） （ ねぇ ごまふくも けいびしたい ）

＼ 余はね、漫然と王の座に甘んじておるつもりはないの ／ ＼ 遊びでないんだから！遊びで出たいのでないんだからね！ ／

すぅすぅ すぴーすぴー すぅすぅ すぴーすぴー すぅすぅ すぴーすぴーぴー

ねむいねむい ねむいねむい ねむいねむいの ごまふく

（ ふふん ごまふくねいり じょうず じょうず でしょ？ ）

＼ ほんとに 静かなのだ…。おかしいのだ…。 ／ すぅすぅ す〜やすや

＼ おや？ なんだか、静かなのだ ／ すぅすぅ す〜やすや ！？

＼ この赤いのは何なのだ？ こういうの余は知らないのだ ／ ＼ がんだーらとか、しゃんぐりらには、もっといろんなものがあるのやものぅ ／

＼ たとえ危険を伴おうとも、ベランダ警備は、王たる者の勤めなのだ ／ ＼ こっちも見ないといけないのだ あっちも見ないといけないのだ ／ ＼ じーっと うーんと しっかり 見ないといけないのだから ／

＼ ごまふくの相手も、家臣の勤めなのだ ／ ＼ あぁ、いそがしい いそがしい ／

王様ー！ごまふくがおひざに乗っていては、家臣の仕事ができませーん！ （ おうさま？ おうさま？ どこ？ ） あ、なんでもないので、寝ていてくださいね。ごまちゃんは。

＼ これといって、そんなに注目すべきものは、ないようなのだ… ／ ＼ ごまふく… よくわからないのだ ／

＼ 何を見ておるのか ずいぶん、おとなしいのだ ／ ＼ あんなに おりこうにしていたら お熱がでるのではないか？ ／

＼ ふむふむ 外の世界に興味をもつのはよいことなのだ ／ ＼ なかなか、みどころがあるのだ ／

＼ 最近、家臣ったら、横着しておるのではないか？ ／ ＼ 撮り貯めしていた余の写真で、お茶を濁しておるのではないか？ ／ ＼ それでは、王国の民に申し訳ないのだ ／ でも、王様、かわいいからいいよねと思う家臣でした。

すーりすりすり すーりすり