余はご立腹である

今日は皇太后と家臣が「彼岸花を見に行く」とか悠長なことを言って出かけてしまったのだ。
聞けば、終わりがけとは言えまだ赤い絨毯のようだという彼岸花を見て、パステルの風に揺れるコスモスを見て、異国の歴史を遠く奈良の時代から抱き続けるお寺や神社を見て、稲穂に、野の花に、小川に集う蝶にトンボにミズスマシに小魚に心を洗われたのだというのだ。


けしからん!
蝶もトンボもミズスマシも小魚も、にゃにゃにゃにゃにゃっと追いかけもせず、にゃにゃっと飛びつきもしなかったとは、なんたる不始末、なんたる腑抜け。
もー!お留守番の甲斐がないのだー!